絵本について 6

前回は、子どもは怖いもの「おばけ」が好きというお話をしました。

子どもにとっておばけの他に気になる存在のもう一つが「鬼」

今日は「鬼」の絵本を紹介します。

昨年度、ひつじ組(1歳児)の子たちは、節分の前に豆まきごっこをして遊びました。

「おにだぞ~」「おには~そと!」の遊びが楽しく、節分が終わった後もしばらく豆まきごっこは続きました。

「いたいのいたいのとんでいけ~」と、子どもが転んだりぶつけたりした時によく使う魔法の言葉。

「どこにどんでいけする??」と聞くと、みんなそろって「おに!」と言います。

そこで担任の先生は、鬼が好きな!?子たちのために、「鬼」が出てくる絵本を読んであげたいと思いました。

そして選んだ絵本がこちらです。

「おにの子 あかたろうのほん」

全3巻あります。

その中から、特に反応が良かったこちらを紹介します。

「つのはなんにもならないか」

鬼の子たちは、みんなで遊んでいましたが、つのが邪魔をして楽しく遊べません。

そこで、鬼の子たちは冒険に行くことにしました。

むしゃむしゃの森にはいろいろな動物たちがいて、食べられてしまいますが、その時に邪魔だった「つの」が役に立ちました。

「つのがあって良かったね」というお話です。

「怖い鬼」のお話ではありませんが、「鬼」というだけで、子どもたちは喜んでいました。

冒険の話だったこともあり、わくわくして見ていましたよ。

この絵本は「3~4才から」と書いてあったので

1歳児の子たちに読んで楽しめるだろうか、という思いがありましたが

「鬼の本見たい!」と毎日リクエストされるくらい、選んで大正解の絵本でした。

子どもたちに絵本を選ぶときに、「この絵本喜びそう」「この絵本はあの子が好きそうだな」

「この絵本読んであげたいな」と、みんなのことを考えながら選ぶ時間は楽しいひと時です。

そして、その絵本を読んだときに返ってくる反応を見るのが、またまた楽しいです♪

来週からは、分散登園が始まりますね。

早く通常の保育に戻って、みんなと絵本の時間をたくさん楽しみたいです!

絵本について 5

今週は良いお天気が続いていますね。今日はとっても暑くなる予報です。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

今日紹介する絵本は、ほし組(2歳児クラス)で人気の絵本です。

「おしくらまんじゅう」

だるまさんシリーズでお馴染み、「かがくいひろし」さんの絵本です。

♪おしくらまんじゅう~♪

紅白まんじゅうが まんじゅうをおしくらすると・・・

まんじゅうは泣いてしまいました。

まんじゅうだけではなく

おしくらこんにゃく♪

おしくらなっとう♪

それぞれ、おされた後の展開が面白いのですが

ほし組の子たちに人気の秘密は

最後に「ゆーれい」が登場するからなのです!

この「ゆーれい」この後どうすると思いますか??

気になる方はお子さんに聞いてみてください♪

さて、なぜ子どもはこんなにもおばけが好きなのでしょう。

「読んで~」と持ってくる絵本はおばけが登場する絵本が多いです。

「怖い」と言いながらも、興味津々!!

そんな怖いもの好きな子どもたちが気になるものは、おばけだけではありません。

次回はその絵本についてお話しますね。

絵本について4

今日はあかちゃんに大人気の絵本をご紹介します。

この絵本を知らない人はいるでしょうか。誰もが一度は目にしたことがあるのでは・・・?

松谷みよ子さんの「いないいないばぁ」です。

調べてみたところ、日本で1番売れている絵本だそうです。

松谷みよ子さんの「あかちゃん絵本を作りたい」という強い思いから、日本初の本格的なあかちゃん絵本として誕生したそうです。

この絵本は、誰もが知っている遊びを絵本にしたシンプルな作りですが、あかちゃんに読んであげると、とってもよく笑うのです。

「はやく!はやく!」と、次のページを期待して待っています。「いない いない・・・」

「ばあ」でケタケタケタと大笑い!

私が子どもの頃に、この絵本が家にあったのを覚えています。この絵本を描いた瀬川康男さんの絵が大人になっても心に残っていて、我が子にも読んであげたいと思いました。娘が生まれて初めて買った絵本が、この「いないいないばあ」です。娘もこの絵本が大好きになり、何度も何度も繰り返し読み聞かせをしました。成長するとともに、いろいろな絵本を手放してきましたが、この絵本は「大好きな絵本だったから」と、まだ手放さずにいます。

昨年度のことり組の子どもたちも、この絵本が大好きでした。言葉が通じなくても、絵本を読んでいる時に心が通じ合う瞬間を何度も感じました。

「いないいないばあ」と語りかけて一緒に楽しむことで、あかちゃんも大人も笑顔になれる1冊です。

お子さんがあかちゃんの時にお気に入りだった絵本はありますか??

おすすめの絵本があったら教えてください♪

絵本について 3

今日は北海道の初夏を思わせる1日でしたね。

爽やかな風が心地よかったです。

園での様子をお伝え出来ないので、絵本についてお話させてもらっていますが。

今日で3回目。

今日は、私が子どもの時にとても印象に残っている絵本を紹介します。

とても昭和レトロな本ですが、私の家にあったこのシリーズは私に絵本の楽しさを教えてくれました。

日本の話から世界の話、伝記や神話まで幅広く簡単に紹介してくれています。

その中にフランスの「ガラスちゃん」というお話がありました。

ガラスちゃんはガラスで出来た女の子。

とても心が美しく、歌声も透きとおっていました。

ガラスちゃんはお誕生日にお父さんからプレゼントに金貨をもらいます。

嬉しくて嬉しくて持って歩いている間に、ガラスちゃんは金貨を無くしてしまいました。

元気がない様子を心配した近所のおばあさんやお母さんに聞かれましたが、

ガラスちゃんは本当の事を言えません。

ガラスちゃんは生まれて初めて嘘をついてしまいました。

そして、その度にガラスちゃんの体から「ピリピリ、ピシリ!」という音が聞こえてきます。

ガラスちゃんが初めてついた嘘。そのためにガラスちゃんの心は壊れてしまったのです。

ガラスちゃんは壊れてしまいました。

お父さんとお母さんは、粉々になったガラスちゃんを一つ残らず集め、お医者さんに直してもらうよう頼みます。

ガラスちゃんは元の姿には戻りましたが、心を直すことはできませんでした。

ただ、1年に一度の誕生日の日だけ走ったり、歌ったりすることが出来ました。

そして、誕生日が終わるとまた1年、じっと座っているのでした。

幼心にこのお話はとても印象的で、その後出会ったことはありません。

たった一つの小さな嘘。その嘘でも割れるほどの、ガラスちゃんの透きとおった心の方が

印象付けられます。

誕生日だけ甦るというキリストの復活にも似た結末となっています。

お子さまはどんな本が好きですか?

そして、保護者の皆様はどのような本に出会われてきましたか?

悪天候の一日ですね・・

みなさんこんにちは。

今日は雨風がひどいですね・・

昨晩は3時頃から風の音で眠れませんでした。

小学生は下校が心配ですね。

今日はみんなお家で何をして過ごしているでしょうか?

今日の「てのりの」は体操ですので、お家で先生と一緒に身体を動かしてみてくださいね!

今日も絵本のお話をしたいと思います。

そう、「おしいれのぼうけん」

私の子どもの時からありました。

大好きな絵本でした。

私はこの絵本を読んでいた当時団地に住んでいたので、もちろん押入れがありました。

押入れに閉じ込められた経験はありませんが・・(笑)

自ら遊ぶ場として入っていました!

その時に、「ここからねずみばあさんが出てきたらどうしよう・・」と何度思った事か。

きっと、そう思われた方がたくさんいるはず。

押入れにまつわる思い出はたくさんありますが、ここで書き始めると絵本にたどり着かなくなるので。

一旦、戻ります💦

この絵本は「さくらほいくえん」でのお話です。

さくらほいくえんには怖いものが2つあるんですって。

1つは「おしいれ」で・・

もう1つが「ねずみばあさん」です。

私は「まことようちえん」に通っていましたが、そこには怖いものあるかなーと探していました。

おしいれもねずみばあさんもありませんでしたが、当時始まったばかりの3歳児の部屋が、細長くて暗くて怖かったです。

さて、ほいくえん、ようちえんの日常としてよくある光景・・

さとしとあきらが午睡前に部屋を走り回り、押入れに入れられてしまいます。

だんだん2人は押入れの世界の中に入っていきます。

そこに現れたのはねずみばあさん

さとしとあきらはねずみばあさんとねずみたちから逃げ回り、正義と立ち向かいます。

そして、勝ちます。

ここで印象的なのは、あきらとさとしの「汗」です。

汗びっしょりになって逃げまわり、緊張感に汗をかき、お互いを守り鼓舞するために必死になって汗をかく。

本当に大切なものを守るための、小さい子どもの必死さとその勇気に共感します。

それと、「手」です。

人と人が繋がることで生まれる安心感。繋がることで出来ないことも出来るようになる奇跡。

また、さくらほいくえんには日常が戻りますが、さとしとあきらのどこかがきっと成長しているのを感じることが出来るでしょう。

昨年の年長児の「夜まで遊ぼう会」でも、夜のお楽しみ会のテーマにもなりました。

今度は、私の押入れ話も聞いてくださいね(笑)